包装容器の循環社会 “Package to Package” 実現への挑戦
紙コップやプラスチックカップは、循環資源としてリサイクルできると思われがちですが、飲食店等で使用されたカップには、スープやクリーム、調味料等の食品残渣が残った状態で廃棄されるため、“可燃ごみ”として処理されています。可燃ごみは、焼却することで、火力発電等で使用する熱エネルギーに変換(サーマルリサイクル)されます。そのため、新たな容器に生まれ変わらせるマテリアルリサイクルが行われていないのが実情です。私たちが作った容器は、同じ容器として循環させていきたい。そのためには、「食品残渣」という課題をクリアする必要があります。
誰もが参加できるSDGsを目指して
「Re-CUP WASHER」は、紙コップ等の使用済み容器を、ワンタッチ操作で水圧洗浄できるシステムです。2種類の仕様(常温水タイプと温水タイプ)で展開し、それぞれお茶等の軽度な汚れから、スープ、クリーム、調味料等の重度な汚れまで、中身に応じて洗い流すことを想定。「Re-CUP WASHER」の最大のポイントは、生活者個人が“捨てる”という行為の中でSDGsを実感できることです。“洗う”というワンアクションが使用済みカップを産業廃棄物にするか、循環資源にするかの分かれ道となる第一歩ということを実感いただける事を願っております。今後、「Re-CUP WASHER」は、カフェや飲食店に向けての販売や実証実験を行う予定で、各協力企業とともに消費者の方も含めたエコアクションを実行し、SDGsや包装容器の循環社会“Package to Package”の実現に貢献できる取り組みを行ってまいります。
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