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宇田川 元一
組織の中からイノベーションを興すための総力戦の構図

# セミナー

開催日時:2019年7月11日
場所:東洋製罐グループ本社 プレゼンテーションルーム

イノベーションを起こすのはアイデアだけではない

埼⽟⼤学経済経営系⼤学院 宇⽥川元⼀准教授を招いて「組織の中からイノベーションを興すための総⼒戦の構図」について役員向け講演会を⾏いました。
宇⽥川先⽣は現在の⽇本の⼤⼿企業で起こっている問題点を取り上げた上で、「社内でイノベーションを起こすには、アイデアだけではなく、組織内のプロセスの観点から分析することが重要である」と話されました。

技術というのはその背後のプロセスの結果である

「どうしてその技術がそこにあるかを考えた時には、それを生み出したプロセスがあって、そこにはポジティブな逸脱者の活動が必ずあるはず。技術そのものだけでなく、そのプロセスをちゃんと棚卸ししていくと地に足の着いたイノベーション推進が可能になるのではないか。」先生の投げかけに参加した経営者たちも納得の様子でした。

代表取締役社長 大塚のコメント

「イノベーションと⾔うと、新規事業にダイレクトに結びつける⼈が多い。経営者・中核人材研修の中でも最後に必ず出てくるテーマが新規事業。でも我々は実は良いものを持っていて、どうやって使うかという部分が重要。そのプロセスに気づけばきっと良いものがいっぱい出てくる。パッケージングをどうやって進化させるか。それを担うのは従業員であり、どうやって従業員がやりがいを持って仕事に取り組むことができるか、経営者が一緒になって考えて行く」

Profile

宇田川 元一(うだがわ もとかず)

埼⽟⼤学経済経営系⼤学院准教授
1977年東京⽣まれ。2000年⽴教⼤学経済学部卒業。社会構成主義やアクターネットワーク理論など、⼈⽂系の理論を基盤にしながら、組織における対話やナラティヴとイントラプレナー(社内起業家)、戦略開発との関係についての研究を⾏っている。専⾨は、経営戦略論、組織論。2007年度経営学史学会賞(論⽂部⾨奨励賞)受賞。
Newspicksパブリッシングより初の著書「他者と働く――「わかりあえなさ」から始める組織論」絶賛発売中
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