Ideas
IDEA・03
減塩豆腐容器
ソルトーフカップ(Salt Off Cup)
健康寿命-生活習慣病
Outline
概要
日本は長寿大国である一方、1日の塩分摂取量が世界基準の約2倍と様々な健康リスクを抱えています。塩分摂取量を気にする方は多いですが、計量の手間や難しさから具体的な対策が難しい状況です。そこで、東洋製罐グループは100年以上培った容器の力で気軽に楽しく減塩に向き合えるソリューションを提案します。
Challenge
健康寿命-生活習慣病
厚生労働省が発表した「平成30年 国民健康・栄養調査結果の概要」によると、平成30年の日本人の1日当たりの食塩摂取量の平均値は10.1g。しかし、世界保健機関(WHO)では5g未満、日本高血圧学会では6g未満を推奨しており、日本人は食塩を過剰に摂取しているといえます。食塩の摂り過ぎは、脳卒中や心筋梗塞、心不全、不整脈などの原因となる可能性があります。近年、食事において減塩への意識が高まっているものの、目標にはまだまだ届かない中で、私たちは「計量」という大きなハードルに目をつけました。
Solution
減塩豆腐容器 ソルトーフカップ(Salt Off Cup)
豆腐の容器でハカル!
「大さじ1」「小さじ2分の1」など、液体を入れた際にその量がひと目で分かる目盛りが付いた豆腐容器です。 形が揃っていて重ね置きでき、透明性が高いので、分量を目で確認しやすい設計です。使い捨てされる豆腐容器を計量器具として使用でき、洗い物の負担を軽減するだけでなく、壊れるまで使えれば、ゴミの削減にも繋がります。
弊社調査(※1)では、49.2%と約半数の方が自宅に計量スプーンを「持っていない」「使わない」「ほとんど使わない」「あるか不明」という結果がでています。(未婚男性は69.3%)少しの工夫で計量の習慣を身につけ、「おいしさ」と「健康」の両立を支援します。
豆腐のくぼみでミエル!
数字の「1」「2」「3」の形をした“くぼみ”を施した豆腐容器です。豆腐自体に「1」「2」「3」の形の“くぼみ”ができ、それぞれ1cc、2cc、3ccがぴったり入るように設計。醤油をかける量の“見える化”を行いました。普段は目分量で醤油を掛けている方も、自身が掛けている量を知ることで、減塩を意識するきっかけに繋がります。また、小さなお子様が数字に接しながら楽 しく計量の習慣をつけて欲しいという想いも込めています。事前に実施した実証実験(※2)では、豆腐に醤油をかける量が最も減った方で約5g減、平均でも0.49g減と抑制される結果が得られました。特に、普段3g以上の醤油を豆腐にかける方は平均で1.86g減量できました。
減塩しながら美しくミセル!
醤油をかける量を抑制するため、和柄の“くぼみ”を施した豆腐容器。1cc程度の醤油を掛けると、綺麗な和柄模様が豆腐の表面に現れます。お手軽な冷奴も華やかな印象になり食卓を彩ります。また、“くぼみ”が上面全体にまんべんなく施されているので、醤油が豆腐全体に行き渡りとどまることで、少ない醤油の量でも美味しく食べることができます。これまでにない豆腐の見た目を楽しみながら、自然と減塩に繋がる容器です。
(※1)東洋製罐グループ調べ(2020 年に20歳から75歳の男女6,536名を対象に、インターネット上でアンケート調査を実施)
(※2)20代から50代の男女41名を対象に、一般的な容器と本容器を使用した際の豆腐にかけた醤
油の量を比較