Ideas

IDEA・11

夢の容器をカタチにする
ドリームカードプロジェクト

夢の容器-実現への挑戦-

Outline

概要

東洋製罐グループが運営する容器文化ミュージアムでは、来場者の方々に自身の「夢の容器」を自由に描いていただく"ドリームカード"を募集しています。寄せられたカードの中には夢だけでなく、多くの開発のヒントや社会課題解決の糸口が詰まっています。
そんな「夢の容器」の実現に、容器のプロフェッショナル達が挑みました。

Challenge

夢の容器-実現への挑戦-

容器文化ミュージアムの開館以来、約9年間で集まった1,140枚のドリームカード。
技術者やデザイナーで構成された4チーム、計6名のプロジェクトメンバーが、
「夢の容器」の実現に向けてカードの選定からプロトタイプ作成・展示会まで実施しました。

たくさんのアイデアから自分たちの意思で実現したい容器を選び取り、実現させ、披露する。
取り組みの過程には『容器の持つ力』『自分たちにできること・使命とは何か』『これからの”未来”や”仕事”に対するヒント』など多くの気づき・発見がありました。

Solution

完成した4つのプロトタイプ

「押して開ける容器」「声で開ける容器」(ボタンや自動でキャップが開く容器)

概要(押して開ける容器)

ボトル側面に付いているボタンを押すと、蓋が飛んで開けることができます。閉めるときは、蓋をボトル口部に押し込みます。

構造

ボトルの中にバネが入っており、ボタンを押すとバネのロックが外れて上に伸び、蓋が押し出される仕組みです。

 

概要(声で開ける容器)

スマホに向かって話しかけると、蓋が開いたり閉じたりする容器です。

構造

お菓子が入ったボトルに、3Dプリンタで作製した帽子を被せました。
帽子の中にはマイコンとサーボモータが入っており、スマホからの信号を受け取ると蓋が動く仕組みです。プログラムを変更することで、蓋の開閉角度や蓋を動かす言葉をお好みにアレンジできます。

 

「”誰のために”を明確に作り上げることができた」

この容器に込めた思い(押して開ける容器)

「容器の蓋が開けられない」経験がある高齢者の方と出会い、開けやすい容器の必要性を感じていました。押して開ける容器は、回して開ける容器よりも小さい力で開けることができ、普段開けられなくて困っている方たちをサポートすることができます。また、蓋が飛ぶという非日常が”開ける”動作に意識を集中させ、開けた感をより感じると思います。パーティーなど、特別な場でも活用するのもおすすめです。

 

この容器に込めた思い(声で開ける容器)

男の子がペットボトルに向かって口を開け、蓋を動かしている様子から、声を使って開ける容器を作りました。力が弱い子どもや高齢者でも簡単に開けることができます。蓋を動かす言葉によってはゲーム感覚で楽しむことができ、容器を囲んで会話が弾む空間ができれば嬉しいです。いつもとはちょっと違う”開ける”体験を楽しんでください。

 

「からだバランスドリンク/花ごよみ」(キャップからキラキラが落ちる花びら入り容器)

概要

エディブルフラワーやハーブ、生薬などを使ったからだの調子をととのえるドリンクです。

構造

粉末が入っているキャップをセットしてひねると中の粉末がボトルの中に落ちてドリンクが完成します。

「いつもの仕事とちょっと違うのは、中身に踏み込んだということ」

この容器に込めた思い

カードを見て子供の頃よく草花で遊んだことを思い出しました。粉を落とした時のワクワク感や花の中でキラキラ光る様子が頭に浮かび、この世界観を実際に手に入る形にしてみたいと思いました。今回は花や粉に意味を与え、大人の女性が忙しい1日の中で気持ちを切り替えて、自分をケアし心と体の健康を助ける飲料を想定してみました。

「容器の街/パッケージタウン」

概要

ドリームカードに描かれた「夢の容器」の想いを、東洋製罐グループのいろいろな容器で表現しました。

構造

東洋製罐グループのいろいろな容器・素材・形状を生かし、街を造ってみました。

「容器には人や生活を守るというところまで広げられる力もあるんじゃないか」

この容器に込めた思い

選んだたくさんのドリームカードに描かれた夢を「かたち」にすると、街ができました。
子供たちが、身近な容器で想いをかたちにする「楽しさ」を感じてくれたらうれしいです。
(自分が小さくなった気持ちで、視線を道路に近づけて見てください。)
人々の生活を守る家や街を容器の機能を使って、新たな「ものづくり」をするきっかけになれば良いと思います。

「缶とともだちになりたい」(友達になれる容器)

概要

「みんなのともだちになりたい!」そんな「缶さん」のための体です。いつも手にしている「缶さん」を体と一緒にしてあげると、缶さんの思いがあふれて動き出します。ぜひ、一緒に遊んでください。

構造
缶さんの体は、缶を包み込むゆったりとした体型ですが、手足はサーボモータ駆動、スピーカーを通してしゃべる事も出来ます。さらにドローンなどに使われる6軸モーションセンサやレーザ距離センサなどのハイテクパーツを備え、ともだちの動きに合わせた、動きや反応を取ることができます。

「容器一つ一つに心があっても面白いのかな」

この容器に込めた思い
「缶とともだちになりたい」というカードを見たときに、容器製造メーカーの人間として素直にうれしく感じたのと同時に、友達になってもらうにはどうすれば良いかと悩みながら作りました。容器は使った後も正しく捨てれば資源として再利用できます。「缶さん」が「ともだち」となり、容器への理解を深めるキッカケをどんどん作って欲しいと思っています。

ドリームチーム(写真左から)

押して開ける容器/声で開ける容器

日本クロージャー(株) 大野友美

 

容器の街/パッケージタウン

東洋製罐グループホールディングス(株) 内田篤

メビウスパッケージング(株) 磯部武志

 

からだバランスドリンク/花ごよみ

東洋製罐グループホールディングス(株) 松廣未奈

 

缶とともだちになりたい

東洋製罐(株) 小南敦嗣

東洋製罐(株) 荒木宗司

Information

お問い合わせ先

東洋製罐グループホールディング株式会社 イノベーション推進室
mail: open-up@tskg-hd.com

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