Ideas

IDEA・13

生活者参加型カップ洗浄機
Re-CUP WASHER

産業廃棄物-容器の資源循環-

Outline

概要

Re-CUP WASHERはカフェや飲食店などで利用された飲料・食品用の紙コップやプラスチックカップを、消費者自身に洗浄していただくことで、カップを資源として回収するシステムです。生活者個人の“洗う”というワンアクションが使用済みカップを産業廃棄物にするか、循環資源にするかの分かれ道となります。私たちが作った容器は、同じ容器として循環させていきたい。そんな想いを胸に包装容器の循環社会“Package to Package”の実現を目指します。

Challenge

産業廃棄物-容器の資源循環-

紙コップやプラスチックカップは、循環資源としてリサイクルできると思われがちですが、飲食店等で使用されたカップには、スープやクリーム、調味料等の食品残渣が残った状態で廃棄されるため、“可燃ごみ”として処理されています。可燃ごみは、焼却することで、火力発電等で使用する熱エネルギーに変換(サーマルリサイクル)されます。そのため、新たな容器に生まれ変わらせるマテリアルリサイクルが行われていないのが実情です。

Solution

生活者参加型カップ洗浄機「Re-CUP WASHER」

洗うタイミングがキーポイント

飲食店等で利用された紙コップやプラスチックカップを循環資源として再利用するには、洗うタイミングが重要となります。時間が経つと汚れは固まりやすく、なかなか落ちなくなります。また、汚れた状態でごみ箱に入れられると、カップの内面だけでなく、外面にも汚れが付着し、後から綺麗に洗い落とすことは困難となります。つまり、飲み終わったり、食べ終わったりした後に、すぐに洗うことが求められます。

だからこそ、店舗に設置できて、簡単に楽しく洗浄できる装置が必要なのです。

「Re-CUP WASHER」は、幅400mm・奥行500mm・高さ880mmの洗浄機で、紙コップ等の使用済み容器を、ワンタッチ操作で水圧洗浄できるシステムです。2種類の仕様(常温水タイプと温水タイプ)で展開し、それぞれお茶等の軽度な汚れから、スープ、クリーム、調味料等の重度な汚れまで、中身に応じて洗い流すことを想定しています。

洗浄された状態のカップは、産業廃棄物として処理する必要がないため、店舗における処理コスト(スタッフによる分別・洗浄の工数や、産廃業者の費用)を軽減できる可能性があります。様々な事業者さまや自治体と一緒に回収のスキームを検討してまいります。

生活者が起点となるSDGsを目指して

本取り組みにおいて重要なのは、生活者個人が“捨てる”という行為の中でSDGsを実感できることです。“洗う”というワンアクションが使用済みカップを産業廃棄物にするか、循環資源にするかの分かれ道となる第一歩ということを実感いただける事を願っております。今後、「Re-CUP WASHER」は、カフェや飲食店に向けての販売や実証実験を行う予定で、各協力企業とともに消費者の方も含めたエコアクションを実行し、SDGsや包装容器の循環社会“Package to Package”の実現に貢献できる取り組みを行ってまいります。

Information

お問い合わせ先

東罐興業株式会社 営業本部営業推進部
tel:03-4514-2126
または下記HP内の問い合わせフォームよりご連絡ください。
https://www.tokan.co.jp/