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マシンガンズ・滝沢秀一さんプロデュース「ごみフェス」のオープニングイベントを東洋製罐グループとコラボレーションして開催

# インタビュー・対談

2023年5月3日(水)<ごみの日>に、ごみを減らして絆をつなぐ「ごみフェス」のオープニングイベントが東洋製罐グループ本社で行われました。ごみフェスの総合プロデューサーを務めるのは、ごみ清掃員でお笑い芸人のマシンガンズ 滝沢秀一さん。快晴の中開催された「ごみフェス」では、アルピニスト 野口健さんと滝沢さんのトークイベントや、「滝沢ごみクラブ(※)」メンバーによるごみ紙芝居、現役ごみ清掃芸人3名でのトークといった多彩なコンテンツのほか、「PETボトルシュート」や「Re-CUP WASHER(リカップウォッシャー)」など体験型の展示も。全国各地から、大人195名、子ども86名の計281名が集まり、大盛況のうちに幕を閉じました。

(※)滝沢ごみクラブ…マシンガンズ滝沢さんとメンバーが共に企画・運営する、ごみを減らすためのクラブ活動。部員は日本だけでなく海外にもおり、その数100人以上。詳しくはこちら

イベントの詳しい様子はこちら

使い終わった容器をきちんと分別すれば、ごみではなく資源になる

東洋製罐グループ公式YouTubeのキャラクター、しげのすけの声を担当されている滝沢さんが、直々に企画を持ち込み実現したこのコラボレーション。「やりましょう」と両者で話がまとまるまで、時間はさほどかからなかったそう。

「『使い終わった容器をきちんと分別すれば、ごみではなく資源になる』。その滝沢さんの考えに賛同していたので、ぜひ弊社でも何か協力できればと思いました」。そう語るのは、イノベーション推進室の蛭田美穂さん。

今年3月までミュージアム関連の運営・推進を担当した蛭田さん。4月にイノベーション推進室に異動し、「ごみフェス」の運営に尽力

「これまでは東洋製罐グループ単体でフェスや夏休みイベントを行っていましたが、そうすると対象者が“東洋製罐グループを既に知っている人”のみになってしまっていたんです。ですが、今回は滝沢さんや滝沢ごみクラブの皆さんがSNSで広く発信してくださったので、初めての方に多くご来場いただけましたし、東洋製罐グループを知らなかった方々にも周知することができました。容器と上手く付き合えば、ごみではなく資源になるのだということを知ってもらえるいい機会になったと思います」(イノベーション推進室・蛭田さん 以下同)

当日は、群馬や大分など遠方からの参加者もいる一方、近隣会社の方々や、東洋製罐グループ社員のお子さんも多く足を運んでくださいました。「地域の方々とのお付き合いも大切にしているので、近くの小学校の全校生徒にチラシを配布したり、社内でも声高にごみフェスの準備を進めたりしていました。その結果、目標としていた、ほどよい人数のお客さまが来てくださいました。人が多すぎて危険を感じるような場面も特に見受けられず、それぞれがご自身のペースで楽しみながら、容器について学んでいただけたように感じます」。

ワークショップやゲーム、展示など子どもが楽しみながらごみや資源について学べるコーナーが盛りだくさん

コロナ禍の影響で、約3年もの間イベントを開催できなかった東洋製罐グループ本社。満を持してのイベント再開は、近隣の方々とのふれあいの場、また新しい出会いが生まれるつながりの場として大きな盛り上がりを見せました。

イベントの最後は、展示されていたダンボール製テント「DAN DAN DOME」を来場者みんなで解体。使い終わったテントが資源になる様子を体験しました

リサイクルをするところまで含めて商品

イベントは大盛況のうちに終了。最後に総合プロデューサーのマシンガンズ滝沢さんに当日の感想や思いを伺いました。ここからは、その様子をお届けします。

ごみフェス総合プロデューサー マシンガンズ 滝沢秀一さん

──本日はお疲れ様でした。まずは、「ごみフェス」を企画した経緯を教えてください。

「実は、『ごみフェス』の構想は11年前からあったんです。僕もごみ清掃員になってから知ったんですが、毎日膨大な量のごみが出る一方で、ごみと資源の区別が付いていない方が大勢いらっしゃるんですね。これをちゃんと分別したらごみが減るのにな、いつかフェスのような形で楽しくそれを知ってもらいたいなと、ずっと温めていました」(マシンガンズ滝沢秀一さん 以下同)

──東洋製罐グループに企画を持ち込んだきっかけは?

「元々YouTubeでご一緒していて、同じような思いを持たれているなと感じていたので、今回提案させてもらいました。東洋製罐グループさんが扱われている“容器”って、昨今は特に悪者扱いされることが少なくないじゃないですか。やれ『プラを減らせ』、やれ『ペットボトルは悪だ』とか。でも僕は、プラスチックって必要なものでもあると思うんですよ。ちゃんと分別したら資源になるし、リサイクルするところまで含めて商品だと思っているので、そういった思いを一緒に形にできるんじゃないかと思ったんです」

──今回のステージのコンテンツは滝沢さんが考えられたと聞きましたが、どんな風に選ばれましたか?

「とにかく説教臭くなく、楽しいことを重視しました。例えば、普段からやっている『現役ごみ清掃芸人トーク』はワイワイ楽しく話しながらごみについて知ってもらえますし、野口健さんが話された“自然の中のごみ問題”もすごく面白くて、大人も子どもも興味深く聞かれていましたよね。様々あるコンテンツのうち、どれかが『面白いな』と引っかかって興味を持ってくれたら嬉しいし、逆に楽しんでもらえなければ失敗だと思っていました」

アルピニストの野口健さんをゲストに迎えたトークコーナーの様子

──今日の参加者はお子さんも多かったですね。

「個人的には子どもの教育に力を入れていきたいので、よかったです。こういったイベントを通してごみ問題に触れて、子どものうちに分別が当たり前になって、自主的にやる。そんな子ども達に育ってくれたら嬉しいですね。極端な話、今日来てくれた子たちが『あれ何のイベントだったんだろう? あ、ごみか!』と思い出してくれるだけでも、僕はいいなと思っています。子ども達がごみ問題に触れられる場を作ることが、一番大事だと考えています」

PETボトルをバスケゴールに入れる「PETボトルシュート」やキャップを用いたパチンコゲーム「キャプテンBOX」など、スポーツやゲーム感覚で分別を学べるコーナー

──最後に、今日の手応えを教えてください!

「1000%手応えがあります! 非常に盛り上がったし、参加者さんやごみクラブメンバーの熱量がすごくて、今日が“ごみを減らして絆をつなぐ”第一歩になったのではないでしょうか。来年はぜひ、ごみフェス第二段をやりたいです!」

「ごみフェス」は5月30日<ごみゼロの日>まで開催中

自然、遊び、紙芝居、歌──。様々な切り口から、ごみ問題の現状を知るきっかけとなった本イベント。幅広い層が、楽しみながら分別について学ぶ様子をいたるところで見ることができました。

「ごみフェス」は、本オープニングイベントが開催された5月3日(水)から、5月30日(火)<ごみゼロの日>まで日本各地で展開。ごみ拾いやアップサイクルに関する活動、楽しく仕分けを学べるイベントなど、80以上の催しが開催されます。

滝沢ごみクラブさんの動向と活躍に今後も要注目です。

「ごみフェス」の詳細はこちらからご確認ください。

Profile

蛭田美穂(ひるた みほ)

蛭田美穂:東洋製罐グループホールディングス株式会社イノベーション推進室